塩化カリウムのザッピング

暇人がお送りする暇人のための雑記?ブログ

トロッコ問題を授業で取り扱ったことが問題になっている話(前編)

 おはようございます。塩化カリウムです。今回は、学校の授業でトロッコ問題を取り扱ったことが問題になっている件についてです。

 

ロッコ問題とは

「とある人を助けるために他の人間を犠牲にしてもよいのか」という内容の問題です。


f:id:kcl806809:20190929231637j:image

そのままいくとトロッコは五人の人間を殺してしまうが、線路を切り替えると一人の犠牲で済む。さてあなたは線路を切り替えるか?というのが具体的なトロッコ問題の内容です。

 

 この問題を学校の授業で取り扱った結果・・・

 トロッコ問題が授業で扱われた結果、「生徒が不安になっている」とのことで問題になっているようです。詳細は下のリンクでご確認ください。

mainichi.jp

 皆様はどう思われますか。

 確かにトロッコ問題は難しい問題で、「殺人」というキーワードが入っているために生徒にとって衝撃的な内容ではあります。しかし今回の件が問題になっているのは、表面的な分かりやすい部分だけを見て本質を見ていない人間が少なからず存在するからだと思います。特に保護者です。生徒は初めは表面的なことにとらわれても仕方がありません。これまでの人生でこういった問題を考えたことがある人間の方が少数でしょう。しかし、大人が「トロッコ問題を授業で扱うことの意義」を理解しないのは仕方がないで終わる問題ではありません。今回の件よりこちらの方がよっぽど問題だと私は思います。

 

 ロッコ問題の意義

 トロッコ問題は、放置すれば犠牲は多いが必然の事故、線路を切り替えれば犠牲は少ないが意図的な殺人、となるところがポイントでありジレンマです。

ロッコ問題は言ってしまえば極論というか設定が究極なんですよね。「絶対に死人が出る」。これがいきなり極端。

しかし、ここまで極端でなくても社会では似たようなことが起こっているのではないでしょうか。必ず誰かが犠牲になる必要があり、どの選択を選ぶかで誰かを救い、誰かを見放す、といったようなことが。道徳上の問題を気にするか、社会的な損失を気にするか、といったようなことが。つまり、社会では程度の差はあれど同じようなことが起こっているから学ぶ必要があるわけです。

 騒いでいる方々は、おそらく何となくで深く考えずに行動を決定してきたのかもしれませんし、別にそれでいいならよいと思うのですが、そのせいで生徒の学習する機会が奪われるのはあってはならないことだと思います。

 

 

 

 今回の件がニュースになっているのを知ったのがつい先ほどで、そろそろ私の寝る時間ですので(笑)、この話は前編後編で分けようと思います。続きは明日書こうと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 

追記:後編はこちらからどうぞ。

 

kcl806809.hatenablog.com