チーズでお金が借りられる話
おはようございます。塩化カリウムです。今回は、チーズを銀行に預けるとお金が借りられる話です。
チーズを預けるだけでお金が借りられるなんて夢のある話ですよね。
早速夢を打ち砕くようで申し訳ないのですがこれはイタリアの話です。チーズを担保として銀行に預けることで融資が受けられるという一風変わったシステムが存在するのです。お金を返せなければもちろんそのチーズは返ってきません。
戦後(1950年代)にできた比較的新しいシステムなのですが、なぜこのようなシステムができたのでしょうか。
チーズは熟成するまで2〜3年かかりますから、売れて利益が出るまでに2〜3年かかることになります。したがってその期間はチーズ製作のお金が無いため生産がストップしてしまうのです。
これを解決するために銀行側が熟成庫を用意して、チーズを預かり熟成させる代わりにチーズ生産者に融資する、ということです。
この画期的なシステムによってイタリアのチーズ産業は成り立っています。イタリアは敗戦国でしたから不況に陥っていましたが、そんな中でもイタリアのチーズ産業を衰退させてはいけないという思いがこのシステムを作ったのですね。
(※イタリアは第二次世界大戦で日本、ドイツと日独伊三国同盟を結んで共に戦い、その三国の中で最初に降伏しました。反対に最後まで戦ったのが日本です。
イタリアは降伏後に寝返って日本に宣戦布告したという事実もあるのですが、私はそんなに詳しくないので割愛します。)
ちなみに、そのチーズの名はパルミジャーノ・レッジャーノといいます。イタリアチーズの王様とされるチーズで、しっとりとして噛めば噛むほど旨味が出てくるそうです。
皆さんは食べたことがありますか?私は無いです。チーズにお金をかけるぐらいなら本を買ったり映画を見たりしたいのですが、一度くらいは食べてみたいものです。こういうのは何度でも食べたいというより、一度食べたら十分、となりそうな気がしています笑
チーズでお金を借りたい方は是非イタリアへどうぞ(笑)
今回はここまでです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。