塩化カリウムのザッピング

暇人がお送りする暇人のための雑記?ブログ

まだ暑いのでアイスクリームと氷の話を

 おはようございます。塩化カリウムです。今回は、10月なのにまだ暑い日がたまーにあるので、アイスクリームの話をしようと思います。

ぼちぼち涼しくはなってきているんですけど、涼しい日に食べるアイスもいいものですよね。

 

 アイスクリームの種類について

 さて、一口にアイスクリームと言っても色々種類があります。知っている方も多いと思うのでサクッといきましょう。

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ご存じの方も多いはず

アイスクリームの種類の定義は厚生労働省によって定められています。

乳固形分と乳脂肪分の割合によって呼び方が変わります。乳固形分、乳脂肪分ともに多いものが厳密な「アイスクリーム」です。

この分類での「アイスクリーム」はそんなに多くなく、有名どころだとハーゲンダッツやmowなどが「アイスクリーム」に相当します。乳固形分や乳脂肪分が多いだけあって濃厚だと感じますよね。爽やスーパーカップは「ラクトアイス」に相当します。こちらはどちらかというとすっきりした後味だと思います。

 

余談ですが、世界に4つしかないハーゲンダッツ工場の1つが群馬県にあります。

嬬恋村ハーゲンダッツ工場は群馬の宝だと思っています(笑)。ちなみに私は他県民です。群馬について詳しくなくてすみません・・・

 

 

 かき氷について

 次はかき氷についてです。かき氷のシロップは全部同じ味、というのは有名ですね。味の違いはなく、香料と着色料によって違う味だと錯覚してしまうのです。なんとも夢がない話ですが。

人間の五感から受け取る情報の割合は視覚情報が圧倒的に多く、だいたい8割だと言われています。

下の画像を見ていただけると分かるように圧倒的に視覚優位であり、視覚と嗅覚で「これは〇〇の味だ」と思わせてしまえば、味覚が敵うはずがありませんね。

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視覚情報が圧倒的割合を占めている

シロップ選びなどという行為は無意味だと改めて感じていただいたと思いますが(笑)、通の方は「スイ」という味を注文するそうですね。ピンときていない方に説明すると、「スイ」とは砂糖水のことで、一般には「みぞれ」と言うことが多いみたいです。「せんじ」とも言うらしいです。私は「みぞれ」派ですね。

何度も書いた通り「味はどれも同じ」なので、着色料が入っていない「スイ」を頼むのが一番いいかもしれません。身も蓋もありませんが……

 

 ちなみに、冷たいと味覚が鈍くなるので、アイスクリーム類は砂糖が多く入っています。

溶けると甘すぎると感じるぐらいなので、冷たいうちに食べましょう。

 

 

 手作りアイスクリームと凝固点効果

 自由研究などでアイスクリームを作ったことがある方は少なくないと思いますが、そのときに氷に塩をかけたことを覚えていませんか?

これは凝固点降下という現象と関係があります。

凝固点降下というのは簡単に言うと、何も溶かしていない水の凝固点(水が氷になる温度)は0℃ですが、何かを溶かして水溶液にすると凝固点が0℃よりもどんどん下がっていく現象のことです。

さて、ここで理解しておいて欲しいのが、(何も溶かしていない)水→氷(氷→水)の変化中は0℃で一定ということです。

ふつう氷の表面は溶けかけであり、氷と水の間の状態ですので0℃です。

しかし今回の場合、塩をかけているので塩化ナトリウム水溶液ができています。

塩化ナトリウム水溶液は凝固点効果により0℃では凍りません。

つまり、0℃よりもさらに低い温度で水(水溶液)→氷の変化ができるのです。

 

氷のみ:氷の表面温度は0℃

氷と塩:氷の表面温度は0℃よりもさらに下

 

0℃よりもさらに低い温度に触れさせられるので、アイスクリームが早く固まるわけです。

 

ちょっと派生して

スケートリンクを滑った後に傷はつかないのか

という話をしたいと思います。フィギュアスケートを見ていて、後に滑る選手は前に滑った選手の滑り跡がついてるから不利じゃないの?と感じたことがある人がいるんじゃないかと思います。しかしご安心ください。滑った後、跡はつきません。その理由を理解するためには、氷の性質を知っておかなければなりません。その性質とは、

氷は圧力で溶ける

ということです。

スケートをしているとき、細いブレードの部分に全体重がかかっています。ですので、ブレードで踏んでいる部分の氷は圧力によって溶け、水になっています。

しかし人が移動すると、圧力がかからなくなったので水が氷に戻ります。

何度も言いますが、スケートリンクの氷は温度で溶けているわけではありません。圧力によって溶けています

圧力から解放された水が氷に戻る現象を、復氷といいます。

復氷が起こっているため、スケートリンクに滑り跡はつきません。

 

 

 

 アイスクリームの話から始まり、色んな話になりましたが今回はここまでにしようと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。