塩化カリウムのザッピング

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皇帝レオ3世教皇レオ3世ややこしすぎる話

 おはようございます。塩化カリウムです。最近世界史を勉強しています。○○何世とかいうややこしいのは世界史につきものではありますが、まさかの同名が出てきてややこしいと思ったので整理しつつ記事を書いていこうと思います。

 

 まず教皇って何ぞや?って方のために

 教皇とは、一言で言えばローマ教会(カトリック)のトップです。

ローマ教会はキリストの一番弟子だったペテロという人の殉教の地に建てられたので、「ローマ教会の司教はペテロの後継者である」という主張がなされ、それ以来ローマ教会の首長は「教皇(法王)」という称号で呼ばれるようになりました。ペテロは初代教皇とされています。

 殉教とは、信仰する宗教のために死ぬことです。ペテロはかの有名な暴君ネロ帝によって迫害を受け処刑されました。

 

 ビザンツ皇帝レオ3世(レオン3世)

 まず初めに紹介するのはビザンツ帝国という国の皇帝、レオ3世です。レオン3世ともいいます。聖像禁止令を出したことで有名です。聖像とは、聖人の絵や彫刻のことです。

聖像禁止令を出した理由ですが

・近隣には聖像礼拝を禁止するイスラム勢力があり、それに対抗するため

・キリスト教はもともと偶像崇拝を禁止しており、原点に戻ろうとしたため

・聖像崇拝の禁止に従わなかった教会・修道院から土地・領民を奪いあげるため

などが挙げられます。

聖像禁止令を出した結果、ビザンツ帝国(ギリシア正教会)とローマ教会の対立が激化しました。ローマ教会はゲルマン人という人種への布教活動として聖像を必要としていたからです。

キリスト教がもともと偶像崇拝を禁止していた、ということについてです。モーセという人物がヤハウェという神から与えられた10の掟(十戒)というものがあって、それがユダヤ教の元になっているんですが、その中に「あなたは自分のために、刻んだ像をつくってはならない」というものがあります。これが偶像崇拝の禁止です。

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キリスト教はユダヤ教から分離したものなので、元を辿れば十戒に行き着きます。

 

 ローマ教皇レオ3世

 教皇レオ3世で有名なのは「カールの戴冠」という出来事です。サン=ピエトロ大聖堂で祈りを捧げていたカール1世に教皇レオ3世がローマ皇帝の冠をかぶせた、という内容です。カール1世とはのちにカール大帝と呼ばれることになる人物です。

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カールの戴冠

 古代のローマ帝国は西ローマと東ローマに2分割されたのですが、東ローマはビザンツ帝国として永く存続し、西ローマは100年足らずで滅んでいます。

フランク王国と呼ばれる国の王カール1世は西ヨーロッパの領域を支配しており、そのカール1世にローマ皇帝の冠をかぶせることで、教皇レオ3世は「西ローマを復活させる」「ビザンツ帝国(東ローマ)に対抗する」という思いを表明したのだといわれています。

 

どちらもつづりはLeoで同じですが、皇帝の方はレオン3世と呼んでも良いそうです。

教皇はレオじゃないといけないっぽいです。テストで教皇の方をレオン3世と書くと✖されるみたいです。

 

 

ややこしくてこんがらがっていましたが、記事を書くと頭が整理されてすっきりしました。

今回はここまでです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。