塩化カリウムのザッピング

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塩の摂りすぎで高血圧になる仕組み

おはようございます。塩化カリウムです。

高血圧を防ぐために塩分を控えましょうと言われていますが、今回は何故塩分を摂りすぎると高血圧になるのかの話をしようと思います。


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人間にはホメオスタシス(恒常性)という性質があります。どんな性質かと言いますと、環境が変化しても体の状態を一定に保とうとする、というものです。

例えば人間の体温は約36℃に保たれていますが、これにはホメオスタシスがはたらいています。

人間の血液中塩分濃度は約0.9%といわれていますがここにもホメオスタシスがはたらいていて、塩分を摂りすぎたとしても血液中塩分濃度は0.9%に保たれます。

さて、塩分を摂りすぎても血液中塩分濃度を一定にするためにはどうしたらよいでしょうか。答えは簡単で、「血液量を増やす」ことです。塩が増えたなら水を足せば濃度を一定にすることができます。

 

分からない方のために例を出します。

ちょうどいい甘さのカルピスがあったとします。しかし量が少なくて「もっと飲みたいなー」と思ったとしましょう。

ここでカルピスの原液を発見しました。原液をドボドボっと足して飲んだところ甘すぎました。さてあなたはどうしますか?

答えは「水を足す」ですね。

ちょうどいい甘さにするためには原液を足したら水も足さないといけませんね。

 

それと同じで、塩分を摂ったらちょうどいい濃度にするために血液(水分)が増える必要があります。

 

ここまで分かったらあとは簡単です。多くなった血液を体中に送り届けるためには、もっと強い力で心臓が血液を送らなければいけません。こういうわけで心臓が血液を送り出す力(血圧)が高くなります。

 

余談ですが、整理食塩水は塩の濃度が0.9%で人間の血液中塩分濃度と同じです。だから鼻うがいなどで使われ、水道水と違って痛くなかったりするのです。

 

 

さて、今回はここまでです。高血圧対策のために塩分を控えていきましょう、と言いたいところですがなかなか難しいところではありますね。新鮮な野菜に多く含まれるカリウムを摂れば体から塩分を追い出すことができるそうです。塩をとるときはカリウムを含む食品も一緒に摂りましょう。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。