やっとsummer pockets完走しました
おはようございます。塩化カリウムです。今回はsummer pocketsの全ルートを完走したので感想を書いていきます。
多少のネタバレはあります。特に最後の2ルートなんてネタバレ無しで感想を書くのは至難の技です。
前回記事(しろは、鴎、蒼√の感想)はこちらからどうぞ。
紬√
別れが確定している分、日々が輝く、というベタといえばベタな話。
しかしそれを踏まえても、十分感動的な話だと思いました。
キャラクターの全員に存在感があり、全力で一日一日を楽しむというテーマが最も強く描かれていたように感じることから、紬√が4ルートの中では一番summer pocketsらしい話だと感じます。「眩しさだけは 忘れなかった」というキャッチコピーが最もしっくりくる物語でした。
過去から逃げ出して現在に来たのかと思っていましたが、ぬいぐるみが身代わりをしていたというのは予想外でした。
ツムギ・ヴェンダース≠紬・ヴェンダースで良かった(羽依里的にも)。
本物のツムギ・ヴェンダースの方は全く問題解決していませんので、そこは残念でしたね。
本筋ではありませんが、蒼√で七影蝶に触れたときに待ち人が来なかった人の記憶を見ましたが、その記憶の持ち主が灯台守で待ち人がツムギ・ヴェンダースなのかなと思います。そうだとしたら製作陣はなかなかこだわっていますね。
ALKA√
このルートでsummer pocketsは羽依里の物語ではなくうみの物語である、というパラダイム転換が起きます。
主人公視点で事が進むので、夏を繰り返しているのは羽依里のように思いがちですが、実は夏を繰り返しているのはうみちゃんだということが分かります。
しろは(母)と夏を過ごせるまで何度も夏を繰り返していますが、代償?によって幼児退行していっています。
羽依里がしろは以外と恋仲になる夏が存在するのは、うみちゃんがやってきたことによるバタフライ効果なのではないかと思います。蝶つながりですし。うみちゃんがやって来なければしろは√一択になるのだと予想します。各ルートでうみちゃんが帰るのは、しろは√だとしろはと夏を過ごせなかったからであり、他√だとうみちゃんが生まれてこないので存在が確定しないからではないかと。
pocket√
最後のルート。時期はしろはの子ども時代。
うみちゃんの言う「お母さんを救う」があんまりよく分からないのですけど、「能力を使わせない」=「お母さんを救う」の図式が成り立つのなら、自分が生まれてこないことになったとしてもしろはに能力を使わせまい、としたことにうなずけます。
生まれてこなくてもいい、無かったことになってもいい。なぜなら「あの夏で私は満足した」のだから。
しろははうみちゃんのために奮闘して命を落とした、みたいに描かれていますが、そうではなくてしろは死亡の原因が能力を使ったことによる代償ならば、うみちゃんの行動は納得がいきます。
結果、羽依里としろははプールで出会うことがありませんでした。何故ならしろはは自分が溺れている未来を見なかった(=夏が1回目であり、ループしていない)からです。しろはが蒼と話していたのも未来を見ていないから引きこもっていないため(本来のしろはは未来を見る=自分に近づくと悪いことが起こる、と思い込んでいる)です。
蔵の整理が終わったとき鏡子さんが「(蔵の物の)どれか一つだけ持って帰っていいわよ」みたいなことを言っていましたがそれは、一つの未来を選びなさい、他の未来はなかったことになるわ、という意味に感じられました。
一つ不満なのが、各ヒロインが問題解決してる、みたいな描かれ方をしていることです。あんまり深読みしていませんが、そのへんをきちんと説明しているようには思えなかったですね。
最終的に羽依里が選んだのはしろはと共に生きる道ですね。おそらくしろはの死亡も回避できると思います。過去に戻ることのしろはの代償が、寿命を削ることという予想が正しければの話ですが。
それにしても鏡子さんは謎ですね。しろはの母の瞳もですが。
鳴瀬家の能力が「過去に心を飛ばすこと」ならば加藤家の能力は「ループを観測すること」ですかね。鏡子さんは明らかにループを分かっている感じでしたから。
これでうみちゃんは鳴瀬家と加藤家の能力を引き継いで「ループの記憶を保ちつつ過去に心を飛ばす」ことができることの一応の説明はつきます。
能力に関しては女性限定っぽいですが(鳴瀬翁が島の女性に時々不思議な力が発現する、みたいなことを言っていた気がする)、羽依里は特殊家系なだけあって七影蝶が見えていたんじゃないでしょうか。
考察なんて慣れないことはやるもんじゃないですね笑
考察とも呼べないお粗末な内容でしたが、今回はここまでにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。