タピオカと流行
おはようございます。前半はタピオカ、後半は流行の話をしたいと思います。
私は流行に乗っかるのがそんなに好きではない人間なのですが、今書かなかったら一生タピオカの記事を書けないな、と思ったので書くことにしました。
タピオカの基礎知識
皆様の方がお詳しいかと思いますが、タピオカの基本情報です。
タピオカの原料はトウダイグサ科のキャッサバ(イモの一種)で、原産国は南米です。
(キャッサバの画像)
タピオカというのは要するにデンプンの塊ですのでカロリーはかなり高いです。果たしてどれくらいの女性がタピオカが高カロリーだと認識しているのでしょうかね。
タピオカをミルクティーに初めて入れたのが台湾だそうで、それでタピオカの本場が台湾なんて言われております。テレビを見ていると度々台湾の夜市が特集されていますが、そこで安くて量の多いタピオカドリンクが売られているのが印象的でした。
※夜市(よいち)とは、東南アジアや中華圏で夕方から夜にかけて営業する屋台などが集まっているところのことです。昼間は暑い地域なので、夜に出歩くということで発展していったそうです。
さて、タピオカといえば黒いものを想像しがちですが、タピオカの黒色はカラメルで着色しているからで、元々は白いものです。
余談ですが、こんにゃくは元々白いもので、あの灰色はこんにゃくの皮の色だそうです。
タピオカは結構長い間存在してると思うのですが、何故今になって流行り出したのか、私は不思議に思います。
おそらくはインスタグラムの登場が大きいのでしょうね。手軽に買えてしかも「映える」。インスタ映え、バズる、そういったものを重要視する世の中になっていることと、日本人の「群れていたい」「繋がっていたい」という感覚が強いこと、それらが結び付いて「みんなでタピオカドリンクを買ってSNSに上げる」「列に並ぶ」という現象が起こっているのだと推測します。
さて、ここからタピオカの話じゃなくなります。
列に並ぶ感覚
日本だと、「店に行列ができている」=「人気がある」という感覚だと思いますが
海外だと、「店に行列ができている」=「サービスが遅い」という感覚だそうです。
やはり日本人は「みんなと一緒」=「安心」という感覚が強いですね。別に私は「みんなと一緒」で楽しければそれはそれでいいと思うのですが、一番危惧しているのは教育面です。まだまだ日本の教育は「みんなと一緒」「みんなで同じことをやる」「みんな同じペースで」という風潮があり、変わっている人や飛び抜けている人は肩身の狭い思いをしている状態です。それぞれが自分に向いたことをできる世の中になれば日本はもっと素晴らしくなりますし、それができる世の中にならない限りは世界からどんどん取り残されていくことになると思います。
流行色はある組織が決定している
実は流行色というのは最初から勝手に決められているというのはご存知ですか?
流行色は国際流行色委員会というところが決定しています。約2年前に流行色が委員会で決定され、1年前ぐらいから流行色の服の試作が始まり、そして今年に流行色の服が店に並ぶ、という流れになっています。
毎年毎年流行色が変わることで、1年ごとに服を買わせることが目的なのです。
ここでも「流行色(みんなと一緒)」=「安心」という構図が見えますね。逆に「流行に乗っていない」=「ダサい」という空気感があるわけです。マーケティング戦略にまんまと動かされているわけですね。
重要性の刷り込み
例えばテレビのバラエティー番組で、笑い声や「えー」といった声が流れますよね。あれは後付けの場合も多く、意図としては視聴者に「ここは笑うところですよ」「ここは驚くところですよ」「ここが重要ですよ」というメッセージなのです。そして見た後に、「この番組は良いものだ」と思わせようとするわけです。
また、街に出かけると「これは良いものですよ」「これを使わないとマズいことになりますよ」などというメッセージが込められたものにしばしば出会います。世の中に出回っている情報は自分にとって本当に大切か考える力をつけたいですね。
最後に
最後に私の考えを端的に表した言葉を紹介したいと思います。
情報って誰が出してるんだってことですよ。広告をはじめ、いろんなところが、次はここに行かないといけないだとか、流れを作っていくわけですよ。それにみんな家畜のように、檻から檻へと動かされている。
これは、ビートたけしさんの言葉です。家畜を檻から檻へと動かす、というなかなかえげつない表現ですが、流行に飛びつく人々を実に上手く表現していると思います。長年芸能界で活躍されて、世の趨勢を見極めてきた方ならではの言葉だと感じます。
人間は家畜ではなく、考えることのできる生き物なのですから、自分にとって必要な情報を取捨選択していきましょう。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。