人間関係で消耗してる方へおすすめの本「境界線(バウンダリーズ)」の紹介
おはようございます。塩化カリウムです。
今回は、タイトルにもあります通り、人間関係で疲れている人向けの本の紹介です。「境界線(バウンダリーズ)」というタイトルの本で、人をどこまで助けてあげればよいのか、自分を他の人の都合から守るにはどうすればよいのか、といったようなことを、聖書の内容を通じて教えてくれます。
聖書の引用は多いですが、キリスト教について全く知らなくても読めますし、宗教が少し絡むからといって敬遠する必要もないと思います。
本書には「境界線」という言葉が度々出てきますが、「境界線」とは自分と他者とを区別するラインのことです。この「境界線」を自分の中でしっかり持っておかないと、人に振り回されたり、いいように扱われたり、または他人の悪癖を助長することになったりするのです。
人に助けを乞われたとき、どこまで助けてあげるべきか
助けを乞われたりお願いをされたとき、どこまで応えてあげるべきなのでしょうか。本書では登場人物が、自分を犠牲にしてまで他人のお願いに応えてあげようとしています。それによって自分の人生の所有権を他者に譲り渡すことになっているのです。
皆様も心当たりはないでしょうか?他人のために動いてあげた結果、自分のスケジュールが滅茶苦茶になった経験が。
この問いに対し本書はこう答えます。
他人を助けてあげるときは、「自分に余裕があり」、「自ら喜んで助けてあげる」必要がある。嫌々助けてあげるというのは自分の「境界線」を明け渡していることになり、不適切である。
また、毎回のように人に助けを求めている人は他の人の「境界線」を理解しておらず、助けてあげることは他者の「境界線」を理解することにつながらないので助けてあげるべきではない。助けないことで、自分でしたことの責任を自分自身で取らせることにつながる、と。
単純ですがなかなか難しいことだと思います。難しいことであるため、自分の「境界線」を確立できていない人は、確立するまで第三者の助けを借りる必要があるそうです。
なぜなら、「境界線」を確立するまでは他者からの抵抗に遭うからです。「境界線」を持たない人にとって、「ノー」と言うことは非常に困難なことです。
また、「境界線」を持たない人は他者に助けを求めることができない傾向にあるようです。しかし、第三者の協力なくして「境界線」の確立はできません。自分の人生を良くしたいと思うならば、第三者に助けを求めることは絶対に必要なことだそうです。
「境界線」について他にも色々なことが書かれています。読んでおいて損はない内容ですのでぜひ手に取ってみてください。
そこそこ古い本(2004年発売)なので大きな本屋にしか在庫が無いかもしれません。取り寄せやネット注文でも良いと思いますが、第一章「境界線を持たない人のある一日」を軽く読んでみて、自分にも当てはまることがあると感じたら購入することをおすすめします。
感想
読んでみて、すごく心が軽くなりました。他人が困っていたら多少無理をしてでも協力しなければいけない、という考えから、余裕がないときは無理をしなくてもいいんだ、と思えるようになりました。
元々私は、お願いを断るときにとても罪悪感を感じていたのですが、本書では「罪悪感」を一つのキーワードとして扱っており、私の元々の考えを変えさせるのに十分な説得力がありました。
皆様もぜひ読んでみてください。きっと人間関係で役に立つと思います。
今回はここまでです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。